コンピュータを使ったデータ通信を行う際の必需品と言えるのが、lanケーブルです。

lanとはlocalareanetworkという言葉の略語で、簡単に言えば住宅やオフィスなど、限られたエリアの内部に構築された通信ネットワーク環境のことをいいます。このlanにはデータを無線で送るタイプと有線で送るタイプの2種類があり、後者で必要となるのがlanケーブルです。インターネットのルーターとパソコンを接続したり、パソコン同士を接続したりする際に用いられます。lanケーブルにはさまざまな規格があり、用途に見合った製品を選ぶことで最適な通信環境を整えることができます。

ケーブルの種類には素材や形状など何通りかの分類方法がありますが、中でも重要なのがカテゴリと呼ばれる規格です。製品の仕様書などではCAまたはCATという略語で表示されることが多く、それに5・5e・6などといった数字とアルファベットの組み合わせが続くのが一般的です。この規格は、対応する周波数や通信速度によって分かれています。現行では7つのレベルに分かれており、レベルが上がるにつれて通信速度が速くなります。

たとえばカテゴリーが5なら通信速度は100Mbps、6なら1Gbps、7なら10Gbpsといった具合です。つまり、光回線のインターネット等による高速の通信環境が整っていたとしても、速度に見合ったカテゴリのケーブルが使われていないとそのメリットを十分には享受できないということになります。購入する際には、それぞれの環境に適したカテゴリの製品を選ぶ必要があります。