気候の変化や気象外乱に対する耐性のことを耐候性と呼びますが、屋外で使用されるものについてはこの性質が求められることが多く、太陽光線・紫外線・雨水などを受けても変化なく、気温の激しい上下があっても影響を受けない特性があると、より望ましくなります。
この性質がないと、変色したり日焼けしたりし、反ったりして変形に至ります。また材質によっては硬化することもあり、更に時間が経つと崩壊に至ることもあります。特にプラスチック材質については、この性質が弱く、屋外に放置すると初期の特性が速やかに失われる傾向があります。住宅の表札など屋外で使用される銘板に、金属や木材、石材が使われるのはそのためで、プラチック材質の優れた加工性より耐候性が優先されます。
また公共施設や観光施設などの名前を表記した銘板などにも、金属などの耐候性の高いものが使われることが多いのはこのためで、透過性が求められるものにはガラスや、比較的強度が長持ちするアクリル・ポリカーボネートが使用されます。極端な例を挙げると、もっとも耐候性が求められるものは墓石で、何百年もの初期特性が維持されなくてはなりません。また銘板代わりにもなっている墓碑銘の刻印も、何十年、何百年たってもほとんど変化がない性能が必要です。
それでなくては何代もの一族が入ることができる墓石は成り立ちません。複数の銘板を大量に作るときは、加工性や流動性の良いプラスチック樹脂製が適していますが、耐候性が求められるものについては金属鋳物で製作されるケースが多いようです。
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